GEL COAT ゲルコート トラブルについて

FRP成形には欠かせないゲルコートですがトラブルが多いのもゲルコートです。
すべてが当てはまるわけではございませんので参考として下さい。

項目 主な原因 対策
はじき 離型剤 強力な離型剤は離型力が強い分、ハジキやすい傾向あり。
→ふき取り/硬化をしっかり行う。

離型剤の選択を変える。
→ハジキ止めのWAXを最後に施す。
ちぢれ ゲルコートの硬化不良 硬化不良(硬化剤添加ミス、攪拌不良、未硬化段階での積層)
ピンホール 油分・水分の混入。

スプレー圧が高い。

型側への異物付着。
色むら 粘度調整のスチレン攪拌不足

色調整のトナー攪拌不足

揺変性が低い
よく混合する。

よく混合する。

揺変性を上げる(アエロジルを混合)
塗出不良1 口径が小さい 塗装用では口径が小さいゲルコートは粘度が高いので口径を2.5-3ミリ
のものを使用する。

ゲルコートの粘度を下げる、スチレンまたはアセトンで5%まで希釈可能です。
※樹脂の成分であるスチレンが望ましい。
塗出不良2 スプレー機 コンプレッサーの調整不良。

汚れ、洗浄不足(使用後アセトンやメチクロで清掃)